産後ケア入院・感想文・Sさん
バースあおばでは他の場所で出産された方の産後ケア入院を
今までもおこなっていましたが、今年度に入り横浜市の産後母子ケア事業も
受けることになりました。これは横浜市の保健センターが、産後ケア入院が
必要だと感じた方にいくつかのケア入院先を紹介、入院しケアを受けるというものです。
さっそく8月に産後ケア入院があり、感想文を送ってくださったので載せてみます。
<きっかけ>
娘が生後1カ月半の時、肥厚性幽門狭窄症という病気で入院。手術を経験しました。
この病気は母乳やミルクを噴水のように大量に吐くため栄養や水分が充分にとれず、
体重が減り、しだいに痩せていくものです。入院、手術が決まった時、体重をはかってもらったところ、娘の体重は三日前より300gも減っていました。もともと1カ月健診でも体重の伸びが1日当たり20gで増え方がいまいちなのでミルクを足すように、と指導を受けていたことに加え、病気で減ってしまった体重・・・。母子手帳の発育曲線からも外れそうになっていました。「娘はこのまま大きくならないんじゃないか」と不安を抱えていた時、義理の姉が横浜市の産後母子ケア事業のことを教えてくれました。義理の姉は産後5週目の時に東京で同様の制度を使って産後ケアを受けたそうで「横浜市にも同じような制度があるから、ぜひ行ってみたら?」と勧めてくれたのです。わらにもすがる気持ちで青葉区役所の保健師さんに連絡したところ、バースあおばさんのことを紹介してくださり、2泊3日のショートステイで産後ケアを受けることになりました。
<産後ケアを受ける前と、受けた後の変化>
バースあおばにお世話になる前は、育児書やネットの情報などを参考にしながら、授乳は片方10分ずつの20分でタイマーをかけ、間隔は2~3時間おきくらいになるように時計とにらめっこ、1日の授乳は8回、ミルクはとりあえず毎回足し、足す量はいくつ、と時計の針や授乳の回数、哺乳瓶の目盛りばかりをを気にしていました。そして、夜間は腹持ちが良いミルクをあげていました。(夜寝たかったので・・・笑)。
バースあおばで実践を通して学んだのは、「とにかく回数をたくさん吸わせること」「夜間は母乳が基本」「母乳を出すにはとにかく食事。特にお米などの炭水化物が良い」「授乳時の赤ちゃんのあごの動きを見て、休憩している間に反対側のおっぱいに移動(そのほうが分泌と赤ちゃんのタイミングがマッチして、たくさん飲める)」「赤ちゃんの様子を見ておっぱいが欲しそうなら母乳をあげる、母乳で足りなそうだったらミルク」「赤ちゃんのうんち・おしっこの回数を見る」ということ。いかに自分が時計や哺乳瓶の数字、マニュアルどおりの育児にとらわれるばかりで、実は赤ちゃんの様子をちゃんと見れていなかったかに気づかされました。そして夜間の頻回授乳をさぼっていたことで自らの母乳の出を悪くしてしまっていたことも理解できました。
昨年産後ケアを受け、私に薦めてくれた義姉も、受けた後に「顔が変わったね」と言われたそうですが、私も1週間後の健診で柳澤さんから「顔が変わったね」と言っていただきました。バースあおばさんで産後ケアをうけることができて、本当に良かったです。
~~~~~~~
Sさんは頻回の授乳のことを聞いて、心折れそうになりましたが、それでも頑張ってくれたおかげで、聞いていた回数よりは少ない授乳回数で母乳育児に移行することができそうです。
これからも一緒にがんばっていきましょうね!